こちらも忘れてはいけない!

ニュースステーション

久米宏さんが自身のアナウンサーとしてではなく、いずれはキャスターとして活動したいと願い続けていた仕事、当時はTBS系列の番組でもっとも旬だった音楽番組でもあったベストテンを始め、一部のレギュラー番組以外は全て降板するほど企画段階から参加していた番組がこの『ニュースステーション』である。私もこの番組は中学生の頃は少し微妙かもしれませんが、高校生の時には一番良く見ていたニュースであったことだけははっきりと覚えています。

この番組はそれまでは23時台に放送していたニュース番組をテレビ朝日が22時台に持ってきて放送しようと、まさに何処も行なっていなかった試みを見せた報道番組だったのです。これはさすがに久米さんにも他言厳禁とまで言ったほどの一大プロジェクトですね、もしも漏洩するようなことになれば確実にその他の競合企業にその枠を取られていた事は確かでしょう。ただテレビ朝日としてもそれまではまだ22時台にニュースを報道するというの一つの賭けだったのでしょう、初回こそ放送は視聴率は二桁を切るというスタートダッシュをきることはできませんでしたが、徐々にその番組としての質を向上させていくとやがて80年代後半から20004年放送終了までの期間において、テレビ朝日を代表する番組にまで成長を遂げることに成功したのです。報道番組と聞けばお堅いイメージもあって、この時間であっても見る世代は中高年を中心とした視聴者層となるのかと思いきや、この番組のいいところはそもそも報道番組を誰にでも伝えられるようにすることを意識した内容編成となっているのが、それまでのニュースにはない強みでしょう。私もこの番組を見て度々分からないことを非常に読み解いた内容にしたニュースで理解できたので、いつの間にかよく見る番組の一つになっていました。

コンセプトは

そんなニュースステーションのコンセプトは『中学生でも分かるニュース』としているのです、この頃になれば徐々に世間にも関心の目を向けなくてはいけない時期になりますし、時事ネタも時には必要になることを考えたら中学生ぐらいは最もニュースを見て徐々に慣れて行く必要があります。ただ、大多数の中学生がニュースを見ても世間の暗い話に憂鬱になったり、または分からない単語などが出てきた場合にはその都度調べなければ内容把握をするのは出来ないという問題も出てくるのは考察することもないでしょう。

分かりやすい代表例としては、ニュースの内容を分かりやすく道具を用いて説明することです。どんなものを用いていたのかというと、

  • フリップ・地図
  • 模型・実物
  • 政治家人形
  • 積み木

といったものを利用してわかりやすく政情などを説明することで、政治や経済に根付いている難しいという意識を取り除くことに務めたのです。こうした働きが徐々に視聴率へと繋がっていくようになると、やがてもっとわかりやすくしようとしてCG技術なども積極的に取り入れてより鮮明に分かりやすくしようとする行為が見られるようになります。今の日本におけるニュース番組ではCGは普通に利用されていますが、年代によってはニュースステーションで用いたものに対してどこか馴染みある感覚を覚えている人もいるかもしれません。

こうした中で更にそれまでになかった報道番組と一線を書くために使用したのは久米さん自身が個人的意見を述べるというものです。ただ久米さん自身の意見があまりにも過激だったこともあり、人気こそ獲得していましたが、一部の政治関係者からは敬遠される番組としてもあげられるようになってしまいます。そういう意味では非常に一般大衆向けに作られたニュース番組という見方も出来るでしょう。そういう意味ではこの当時の中高生にとってはニュースを見るならこの番組という印象が徐々に根付いていったと思います。全盛期だった当初、私はまだ小学生だったためにニュースなどというものに関心を示すような賢い子供ではなかったので、番組の存在自体知る由もありませんでした。私がこの番組を知ったのも中学か高校どちらかのときに、放送時間帯にチャンネルを回している際にこんな番組を放送しているとして閲覧したことを何度となく繰り返しているうちに定着するようになりました。久米さんについてもこの番組でようやく存在を知ったほどです、それまではキャスターなどというものの存在を知る由もなかった子どもですから、テレビの中におじさんが偉そうにニュース読んでいる~、的なくらいに見ていました。

こんな初めてなことも

コンセプト自体も斬新な始まり方をしたニュースステーションですが、報道番組というものは基本的に局内だけで行う聖域のようなものなのです。ここで独自的に局としての方針などを明確に示すために少し偏りな報道をすることもありますが、このニュースステーションに関しては久米さんが所属している事務所が製作会社として外部請負を担当するという画期的な取り組みを導入したのです。これは久米さんだからこそ出来た芸当なのかもしれません、だからこそあれほど若干過激な報道が出来たのも頷けるというものです。そういう意味ではこのニュースステーションという番組はそれ以降の報道番組に新たな可能性を見出したのかもしれません。